オトシモノ


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ストーリー

 駅のホームでオトシモノの定期券を拾った小学生の孝は、友人の木村範子、そしてその姉で高校三年生の奈々(沢尻エリカ)と出くわしたのち、行方不明になってしまう……。

 奈々は真面目でおとなしい性格ゆえに友人が少なく、さらに複雑な悩みを抱えていた。父親の不在、卒業後の進路、そして心臓を患う母親・靖子(浅田美代子)の入院。そんな奈々には、仲間たちとつるみ、楽しそうに毎日を送っているクラスメイトの藤田香苗(若槻千夏)がうらやましく思えた。

 三葉電鉄の運転手・久我俊一(小栗旬)は水無(みずなし)駅へ続くトンネル内を運行中、線路に横たわる怪しい人影を目撃。電車を急停止させ、近くで確かめようとするが、次の瞬間、それは忽然と消えてしまう。こんなことが何回か続いたため、俊一は運転業務から外されることに。

 範子はオトシモノの定期券を駅員室に届けた帰り、行方不明になっていた孝をホームで見かけ、その事を奈々のケータイの留守電に残す。だが、その電話を最後に範子もまた消息を絶ってしまう。妹を捜す奈々は孝の自宅に向かうが、そこで目の当たりにしたのは、恐ろしい形相に変わり果てた孝と、それを見て錯乱状態に陥った母親の姿だった。

 香苗はボーイフレンドの茂からブレスレットをプレゼントされるが、それが手首から外れなくなり困り果てていた。聞けば、ブレスレットは電車内で拾ったオトシモノらしい。そんな香苗にも恐怖が忍び寄る。水無駅のホームにいた彼女に、何かに憑かれた茂が突然襲いかかったのだ。線路上に落ちた途端、正気に戻った茂は香苗に告げる。「ヤエコに気をつけろ!」。その直後、茂は電車に轢かれて絶命する。

 奈々は水無駅構内を撮影していた防犯カメラの記録映像を見ることに。そこには範子の後姿とともに、怪しい人影が映っていた。範子の行方がわからず、不安な日々を送る奈々は同席していた俊一に捜索の協力を求めるが、運転業務復帰を望む彼は厄介事に巻き込まれたくない一心からそれを断る。

 やがて俊一は遺失物倉庫勤務の先輩・川村(板尾創路)から、水無駅を通過するトンネル工事の際に「何か」が掘り起こされたこと、そして作業関係者たちはすぐにもそれをもとの場所に戻し、のちにトンネルがその一帯を迂回して開通したことを知らされる。一方、奈々は、孝と範子がふたりそろって『青沼八重子(あおぬまやえこ)』という女性の定期券を拾っていたことを掴む。

 香苗は、茂の死後、つるんでいた仲間たちから犯人と疑われ見放されてしまう。そんな彼女と出くわす奈々。互いの境遇を理解し、わかり合うことができた奈々と香苗はふたりで青沼八重子にまつわる謎を解き明かそうとする。だが、彼女たちに新たな恐怖と危機が迫りつつあった……!
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