ご冥福をお祈りいたします。


「太陽を盗んだ男」ULTIMATE PREMIUM EDITION 特典ディスクより転載
相米慎二 [Shinji Sohmai] プロフィール

 1948年1月13日、岩手県盛岡市生まれ。北海道に転居して、釧路江南高校を卒業。
 上京して中央大学法学部に入学するが、72年に中退。日活の契約助監督となる。
 曽根中生監督につき『女高生100人モーテル白書』では脚本も担当。チョイ役で出演もしている。
助監督時代はペンネームの杉田二郎でクレジットされているものも多い。
 日活をやめフリーとなり、長谷川和彦監督の『青春の殺人者』と『太陽を盗んだ男』に助監督として参加。
80年にキティ・フィルム=東宝が製作した『翔んだカップル』で監督デビューする。
 のちにトレードマークとなる1シーン1ショットの長廻し演出は、すでにこの作品から発揮されている。
この作品に出演した薬師丸ひろ子を再び主演に迎え、81年に『セーラー服と機関銃』を発表。
 その年の邦画第1位の大ヒットとなり、一躍花形監督としてもてはやされる。
 薬師丸ひろ子の人気爆発とともに、前記2作品がそれぞれ劇場公開時にカットされたシーンを復元した『翔んだカップル・オリジナル版』と『セーラー服と機関銃・完全版』として公開。得意とする長廻し演出が脚光を浴びる。
 82年には長谷川和彦の呼びかけに応じてディレクターズ・カンパニーの結成に参加。
 83年の『魚影の群れ』で第8回くまもと映画祭監督賞を受賞。
 84年に製作し、オクラ入りしていた『台風クラブ』が、翌85年の東京国際映画祭ヤングシネマ部門で大賞を受賞。一般公開される。
 87年にはヤングシネマ大賞の賞金で製作した『光る女』を発表。
 90年に実施された「キネマ旬報」の1980年代・監督ベストテンでは、第1位を獲得している。
 93年の『お引越し』では、『太陽を盗んだ男』で撮影助手だった栗田豊道と組んで、印象に残る映像世界を作り上げ、「キネマ旬報」読者選出・日本映画監督賞を受賞している。
 相米監督が得意とする長廻し演出が最も効果を発揮したのが、94年の『夏の庭 TheFriends』で、子供たちの生き生きした姿をフィルムに収めることに成功している。
 また、98年の『あ、春』では、ベルリン映画祭・国際批評家連盟賞を受賞、「キネマ旬報」ベストテン第1位に輝いている。
日本映画界において、次回作が期待される数少ない監督の一人である。


フィルモグラフィー
助監督作品
1975 『続・レスビアンの世界 −愛撫−』
『女高生100人モーテル白書』
『ホステス情報 潮ふき三姉妹』※杉田二郎名(共同脚本も)
1976 『キャンパス・エロチカ 熟れて開く』
『青春の殺人者』
1979 『草迷宮』(公開は83年)
『太陽を盗んだ男』


監督作品
1980 『翔んだカップル』
1981 『セーラー服と機関銃』
1982 『翔んだカップル・オリジナル版』
1983 『セーラー服と機関銃・完全版』
『ションベン・ライダー』
『魚影の群れ』
1985 『ラブホテル』
『台風クラブ』
『雪の断章 —情熱—』
1987 『光る女』
1990 『東京上空いらっしゃいませ』
1993 『お引越し』
1994 『夏の庭 The Friends』
1998 『あ、春』
2001 『風花』


その他
オペラ演出
1991/1993 『千の記憶の物語』


CM演出(94年以降)
1994〜97 日産自動車「セフィーロ」
1995 日本たばこ産業「フロンティア」
1996 日清製粉「ラン・プロミール」
1996〜97 江崎グリコ「ポッキー坂物語」
1997 資生堂「ピエヌ」
1998 サークルK「企業CM、98」
1999 サッポロビール「黒ラベル」
2000 NTTドコモ四国
ヤマハ発動機「マリン事業」