デビュー作『青春の殺人者』で「キネマ旬報」ベストワンなど各映画賞を総ナメにした鬼才・長谷川和彦監督が放った、今やカルトとまでなった伝説の巨編。平凡な一教師が原爆を作り上げるという卓抜した発想を、鋭い風刺とパワフルな演出で映像化。実際のデパートを使って撮影された群衆のパニック・シーンや、10数台のパトカーと公道でのカーチェイスなど、日本映画離れしたスケールの本作は、映画ファンから絶大な支持を得、世紀が変わった現在に至るまで、そのカリスマ性はいささかも衰えていないばかりか、むしろその評価は上がっているといえる。
主演は、初の本格的演技で高い評価を得た沢田研二と、圧倒的な存在感を示す菅原文太。原案・共同脚本は、高倉 健主演のアメリカ映画『ザ・ヤクザ』のレナード・シュレイダー、音楽に『前略おふくろ様』『青春の蹉跌』の井上堯之、製作に『ベルサイユのバラ』『バンパイアハンターD』などの国際的プロデューサー山本又一朗を迎え、1970年代掉尾を華々しく飾る金字塔として語り継がれている。
ネット上の某サイトで、DVD化希望の映画のアンケートをおこなったところ、一番多くの票を集めたのが本作であった。業界内でもDVD化の問い合わせがかつてなく多く、まさに満を持してのリリースといえる。